Notes on Fundamental Joy by Carmen Winant
アメリカ合衆国オハイオ州を拠点に活動する写真家、カルメン・ワイナン(Carmen Winant)による作品集。
本書は、80年代初頭の太平洋岸北西部で、様々なフェミニストやレズビアンの分離主義グループにより開催されていた一連の暗室/写真ワークショップ、「Ovulars」のアーカイブ写真を収録。読者は一連の写真を通して、「大地へ帰れ運動(Back to the land movement)*」 と呼応するような女性たちやコミュニティの姿を目にすることができる。
ページ下部にはワイナンによるエッセイが水平線状に張り巡らされており、これらの作品に対してワイナンが感じる恥じらいのなさと美しさ、そして元のサブカルチャー的文脈から離れたところでこれらの写真がどのような意味をもつかを考察している。作家でアーティストでもある、アリエル・ゴールドバーグ(Ariel Goldberg)によるエッセイを併せて収録。
1000部限定。
*60年代半ばから80年代にかけてアメリカで巻き起こった、消費社会と都会での生活を捨て、自然の中で自律的な生活を取り戻そうとするムーブメント。
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Title: Notes on Fundamental Joy; seeking the elimination of oppression through the social and political transformation of the patriarchy that otherwise threatens to bury us
Artist: Carmen Winant
Printed Matter Inc., 2019
Softcover, 221 x 305
183 pages
Limited edition of 1000 copies
¥5,000 + tax