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にっぽん劇場写真帖 by 森山大道
日本人写真家、森山大道による作品集。
1968年に出版された森山大道のデビュー作『にっぽん劇場写真帖』は、上京後に写真家の岩宮武二と細江英公のアシスタントを経て、当時の日本を物語るような大衆や芸人、劇団や芝居小屋などを撮影したシリーズである。その後数度にわたり新装版が出版されているが、時代を象徴する黒黒としたグラビア印刷や、ページを開くたびにイメージと遭遇するかのような非物語的/断片的レイアウトは、68年のオリジナル版でのみ体感することができる。まさに原点にして、その後の黄金時代を予見させる記念碑的作品と呼ぶにふさわしい一冊といえよう。
「『にっぽん劇場写真帖』は、それまでの数年間に僕が撮ったありとあらゆる写真をそれぞれのコンテクストから一度解体して、どのイメージをも断片とみなし、それら断片を、全く別のコンテクストによって同一平面化することで、混沌とした日常の視線の再構成が出来るのではないかという実験のつもりだった。そして、その実験と解体の先にあったのは、「全く別の」というよりは、もうひとつの「にっぽん劇場」を内包したコンテクストであって、寺山修司さんと僕の体質や思惟が呼応し合って出来上がった写真集だった」─ 森山大道
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Title: にっぽん劇場写真帖 (Japan, A Photo Theatre)
Artist: 森山大道 (Daido Moriyama)
室町書房 (Muromachi-shobo), 1968
Softcover book in slipcase, perfect binding
Slipcase: 222 x 222 x 25 mm | Book: 209 x 220 x 16 mm
216 pages
Text in Japanese
First edition
1968年に出版された森山大道のデビュー作『にっぽん劇場写真帖』は、上京後に写真家の岩宮武二と細江英公のアシスタントを経て、当時の日本を物語るような大衆や芸人、劇団や芝居小屋などを撮影したシリーズである。その後数度にわたり新装版が出版されているが、時代を象徴する黒黒としたグラビア印刷や、ページを開くたびにイメージと遭遇するかのような非物語的/断片的レイアウトは、68年のオリジナル版でのみ体感することができる。まさに原点にして、その後の黄金時代を予見させる記念碑的作品と呼ぶにふさわしい一冊といえよう。
「『にっぽん劇場写真帖』は、それまでの数年間に僕が撮ったありとあらゆる写真をそれぞれのコンテクストから一度解体して、どのイメージをも断片とみなし、それら断片を、全く別のコンテクストによって同一平面化することで、混沌とした日常の視線の再構成が出来るのではないかという実験のつもりだった。そして、その実験と解体の先にあったのは、「全く別の」というよりは、もうひとつの「にっぽん劇場」を内包したコンテクストであって、寺山修司さんと僕の体質や思惟が呼応し合って出来上がった写真集だった」─ 森山大道
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Title: にっぽん劇場写真帖 (Japan, A Photo Theatre)
Artist: 森山大道 (Daido Moriyama)
室町書房 (Muromachi-shobo), 1968
Softcover book in slipcase, perfect binding
Slipcase: 222 x 222 x 25 mm | Book: 209 x 220 x 16 mm
216 pages
Text in Japanese
First edition