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(Signed) Kitchen Stories from the Balkans by Eugenia Maximova
ウィーン在住の写真家、ユージニア・マクシモヴァ(Eugenia Maximova)の写真集。
本作は2010年から2012年にかけてバルカン半島の9カ国で撮影された写真を収録。キッチンの写真が並ぶ第一部と、バルカン諸国の食卓に馴染みの深い料理のレシピにテーブルクロスの写真を組み合わせた第二部から構成される。多種多様なキッチンの有様が穏やかに写し出された美しい作品集。
「キッチンとは多目的な部屋であり、その空間は居住者のアイデンティティと自己認識をありのままに反映する。そしてそれはバルカン半島の住宅の精神を体現し、社会全体をも映し出している。バルカン半島の人々はインテリアなどの装飾よりも、どちらかといえばむしろそのなけなしのお金をカフェで使う。この結果もたらされる機能的で飾り気のないキッチンのスタイルは、この地域の失われたアイデンティティや、オスマン帝国支配下の500年と鉄のカーテン*に覆い隠された半世紀から生じる必然的な遺産の、実体的な感覚を我々に伝えている。」ー Eugenia Maximova
*鉄のカーテンとは冷戦期のヨーロッパにおける東西陣営の緊張状態を表すために用いられた比喩を指す。
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Title: Kitchen Stories from the Balkans
Artist: Eugenia Maximova
Self Published, 2014
Hardcover, 210 x 270 mm
84 Pages
Limited edition of 500 copies, signed
ISNB: 978-3200034365