(Signed) Self-Portraits by Yurie Nagashima
日本人写真家、長島有里枝による作品集。
本書は、2017年に東京都写真美術館で開催された個展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々」で展示された、700点近くのセルフポートレイトからなるスライドショー作品の中からセレクトされた写真を収録。写真は1992年にバックパッカーとして旅をしていた学生時代のモノクロ作品からスタートし、作家として認知されるきっかけとなった初期のヌード作品や、90年代東京の空気を伝えるセットアップ写真、カリフォルニア芸術大学留学中に撮影された写真へと続いている。巻頭には日英両言語でアパーチャー・ファウンデーション(Aperture Foundation)のクリエイティブディレクター、レスリー・A・マーティン(Lesley A. Martin)との対談を収録。
「出産を機に、フェミニズム的な問題を取り上げて作品にすることが多くなり、2011年の原発事故を機に、自国の政治により目を向けるようになりました。個人的な興味や加齢によっても、主題は変わりました。 若いときは、自分の身体は自分のものだから好きなように使っていいと思っていましたけれど、息子が生まれてその考えは完全に変わりました。セットアップであれ、スナップショットであれ、わたしの写真はとてもパーソナルな作品だと思います。」ー 長島有里枝
作家によるサイン入り。
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Title: Self-Portraits
Artist: Yurie Nagashima
Dashwood Books, 2020
Softcover, PUR perfect binding
184 x 124 x 11 mm
174 pages
Text in English and Japanese
First edition, signed
¥4,000 + tax