Thinking like an Island by Gabriele Chiapparini + Camilla Marrese
イタリア人アーティスト・デュオ、ガブリエーレ・チャパリーニ+カミラ・マレッセによる写真集。
島は地中海に遠く離れ、高さ675メートル。人口は定かではなく一年を通して30〜60人、病院も車もなく、司祭も警察もいない。島を離れようとしない島民もいれば、離れがたい泡の中の生活に戻ってしまう島民もいる。幻覚剤入りのパンの上に存在するコミュニティには、語られることのない物語、複雑な家系図、歴史的伝承がある。
「型破りな」本の構成で綴られた『Thinking like an Island』は、地理的、社会的、時間的空間、システムとその移動可能な論理について考察している。ユートピアやディストピアといった典型的な島の表現を避け、この作品は、衝突と共存、選択と閉じ込め、革新と抵抗といった、アイデンティティ構築の継続的なプロセスに目を向けている。その体験は、階層化され、多元化され、濃密であることを証明している。
私たちの経済・社会システムが持続可能でないことが明らかになるにつれ、キアッパリーニとマレーゼは、あらゆるものが必要最低限にまで縮小された島が、私たちを巻き込む危機を生き抜くための理想主義的なモデルになり得るかどうかを問う。彼らの作品には、日記の抜粋、島の住民からの引用、神秘的な風景やポートレートの探索的な写真が含まれている。本書は、孤独な小宇宙の視点を通して広い世界を理解するという、詩的で哲学的なアプローチをとっている。
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Published by Overlapse, 2024
Softcover, Section-sewn, exposed bindings; foil on printed paper covers + spine
170 x 220 mm
224 pages across four integrated books (two sized 170 x 105 mm and two sized 84 x 220 mm)
Text in English
First edition, October
ISBN: 9781738130016
¥11,000-