開催中の展覧会、「Research – Progress – Practice #3 Aglaia Konrad Archives」もいよいよ折り返しです。
当展示は今日までに制作された作家のアーティストブックを中心に、展覧会カタログや関連書籍、映像作品、keijibanにより制作されたマルチプル作品が並ぶ充実の内容となっております。
建築を中心に撮影しているということもあり、専門的な分野と捉えて身構えてしまったり、自分の興味の範疇とはずれていると考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、コンラッド氏の作品はいわゆる「建築写真」でも「ドキュメンタリー写真でも」なく、社会的背景を反映しつつ独自の表現文脈を築き上げたとてもユニークかつ枠に収まらない魅力を持っています。
作家の名前を知らない方でも、オープンな気持ちを持ってその表現に向かい合うことで、美術館で大回顧展を見るかのように、作家のキャリアを存分に振り返りながら作品をご堪能いただくことができる構成となっております。
会期終盤は混み合うことが予想されますので、ご都合のよろしいタイミングを見計らってご来場くださいませ。
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Research – Progress – Practice #3
Aglaia Konrad Archives
会期:2021年9月18日(土)- 10月17日(日)*予約制
会場:IACK
営業日:水曜 - 日曜
来場予約:https://airrsv.net/iack/calendar?schdlId=s000037B9E
詳細:https://www.iack.online/pages/aglaiakonrad-archives
*サテライト展
アグライア・コンラッド
会期:9月15日(水)- 10月14日(木)
会場:keijiban @kei_ji_ban
〒920-0864 石川県金沢市高岡町18-13
www.keijiban.online/jp
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アグライア・コンラッド/Aglaia Konrad
1960年オーストリア・ザルツブルク生まれ、現在ベルギー・ブリュッセルを拠点に活動。コンラッドは1970年代以降、急速に進行する世界の都市化の過程を記録した独自の写真/映像表現を発展させてきた。そのアーカイブには様々な都市のインフラや住宅建築の膨大なイメージが収められており、社会と空間の関係に独自の光を当てる無限の宝庫となっている。これまでに第10回ドクメンタを始めとした国際的芸術祭や世界各国の美術館で展示を行い、1997年にウィーンのオットー・マウアー賞、2003年にグラーツ・カメラ賞、2007年にディートリヒ・オペンベルク財団によるアルベール=レンガー=パツェル賞、2011年にはフェルナン・ボーダン賞を受賞。2021年にオランダのRoma Publicationsより出版された最新刊『Japan Works』では、日本の都市を巡り撮影したシリーズを発表した。
www.aglaiakonrad.com