IACK BEST SELLERS 2022 | TOP 1 - 15
特集前編:TOP 16 - 30はこちら
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15位|Nigel Shafran: Compost Pictures 2008 – 2009 (Photoworks, 2010) |
2010年にイギリスのイースト・サセックスに位置するアートセンター「Charleston」で開催された個展に合わせて出版されたナイジェル・シャフランの作品集。ジンのような簡素な作りながらも構成に工夫が凝らされており、作品集での作品発表を何より重んじる作家らしさを堪能できる一冊でした。
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14位|Ruches, 2400 A.E.C. - 1852 E.C. / Hives, 2400 B.C.E. - 1852 C.E. by Aladin Borioli a.k.a. APIAN (RVB Books/Images Vevey, 2020) |
養蜂における巣箱の形状に着目した人気作の第二版。内容が面白いのはもちろん、細部までユニークなブックデザインも必見です。
https://www.iack.online/products/ruches-2400-a-e-c-1852-e-c-hives-2400-b-c-e-1852-c-e-by-aladin-borioli-apian?_pos=11&_sid=9bf431f16&_ss=r
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13位|Hotel Mermaid Club by Chris Rhodes (RVB BOOKS, 2019) |
ファッションの分野で活躍するイギリス人写真家、クリス・ローズによる作品集。決して挑戦的でコンテンポラリーな作風ではありませんが、だからこそ時代に流されずに残り続ける作品の力強さを感じさせます。綺麗なミントグリーンのクロスを施したカバーデザインも所有欲をそそられますね。
https://www.iack.online/products/hotel-mermaid-club-by-chris-rhodes?_pos=1&_sid=7344ed74e&_ss=r
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12位|First Trip to Bologna 1978 / Last Trip to Venice 1985 by Seiichi Furuya (Chose Commune, 2022) |
日本人写真家、古屋誠一の最新作。2002年に自費出版した作品集『Last Trip to Venice』を今回が2度目のコラボレーションとなる出版社の「Chose Commune」に委ねて再構成し、一方で古屋は夫婦で初めて行った旅行で撮影していたスーパー8フィルムを静止画として再構成した一冊。前作『Face to Face』以降新たなフェーズに突入したことを感じさせる堂々たる作品です。
https://www.iack.online/products/first-trip-to-bologna-1978-last-trip-to-venice-1985?_pos=1&_sid=59ceb6f55&_ss=r
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11位|Distant Lights by Yukihito Kono (Self published, 2022) |
日本人写真家、河野幸人によるアーティストブック。2015年に制作した作品集の再販作であり、好評をいただき嬉しい限りでした。写真における記録性、そして記憶の関係性について取り上げた作品です。
https://www.iack.online/products/distant-lights-by-yukihito-kono?_pos=1&_sid=c71d5db2c&_ss=r
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10位|(Tenth Anniversary Edition) Illuminance by Rinko Kawauchi (torch press/Aperture, 2021) |
10年の時を経て待望の再販となった川内倫子の代表作。販売してみて驚いたのですが、本書のことをご存知でない方がほとんどで、いくら名作と言われようと手に取ることができないと意味がないのではないかと考えさせられました。構成が肝なので必ず実物を自分の手でめくってください。
https://www.iack.online/products/the-tenth-anniversary-edition-illuminance-by-rinko-kawauchi?_pos=4&_sid=a7d6f90d0&_ss=r
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9位|Dark Rooms by Nigel Shafran (MACK, 2016) |
IACKの定番タイトルとして仕入れ続けているナイジェル・シャフランの作品集。作品集というフォーマットで表現することの面白さ、奥深さを感じられる一冊で、現在のアートブック/写真集の基礎となっている10年代以降の写真集表現の文脈においても異質かつ秀逸な作品集です。必携。
https://www.iack.online/products/dark-rooms?_pos=1&_sid=00cb0f0b8&_ss=r
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8位|Index by Yukihito Kono (Self published, 2022) |
またまた自分の作品で恐縮ですが、2019年に出版したアーティストブックの再販作となります。先ほど紹介した本もこちらも現在売り切れとなっていますが、1月半ばごろにまた新版を制作予定です。
https://www.iack.online/products/signed-index-by-yukihito-kono?_pos=1&_sid=123990a10&_ss=r
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7位|Art Books: 79 + 1 (well, 2020) |
IACKが2019年12月までにディストリビューションを行った作品集を出版年度順にならべ、撮影した作品集。枕元に置いたり適当なタイミングでパラパラと読んだり、なおかつある程度乱雑に扱ってもそれが味になるペーパーバックの本を作りたい気持ちがあったので、このサイズ感とボリューム感になっています。ガイドブック的にもお楽しみいただける一冊なので、アートブック/写真集に興味を持ち始めた方、そして既存のファン双方におすすめできる書籍です。
https://www.iack.online/products/art-books-79-1-by-iack?_pos=1&_sid=62a2f730b&_ss=r
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6位|Location Scouting by Local Artist (Self published, 2022) |
ファッションの分野で活躍する謎の写真家、ローカル・アーティストの初となる作品集。本来主役ではない、リサーチとして
ロケハンで撮影した写真の面白さに着目した、1作目にして挑戦的な作品です。コンセプチュアルな作品ですが堅苦しさはないため、ユニークなアイディアと美しい写真に自然と惹きつけられるお客様が多くいらっしゃいました。
https://www.iack.online/products/signed-location-scouting-by-local-artist?_pos=1&_sid=015e53592&_ss=r
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5位|The Well by Nigel Shafran (Loose Joints, 2022) |
ナイジェル・シャフランの10冊目の作品集にして初となる、仕事で撮影した写真をまとめた作品集。「作品」と「仕事」を分けて考えていた作者が、仕事を長期にわたるプロジェクトとして再解釈することで生まれた一冊であり、本人がこれはベスト盤ではないと述べているように、10冊目の作品集として申し分ない出来です。本書に携わっているデザイナーのリンダ・ファン・ドゥールセンは『Dark Rooms』も手がけており、どちらの作品集でも作家とデザイナーの素晴らしい化学反応を目の当たりにできます。
https://www.iack.online/products/the-well?_pos=1&_sid=45d85efbf&_ss=r
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4位|Paare / Pairs by Jochen Lempert (Roma Publications, 2022) |
ドイツ人写真家、ヨーヘン・レンペルトの最新刊。フランクフルトで開催された個展に際して刊行された本書は、彼の世界観を存分に表現したアーティストブックとなりました。ファンだけでなく、初めて彼の作品に触れる方にもおすすめの作品集です。それにしても今年は動物系の作品集が多かったような…。
https://www.iack.online/products/paare-pairs-by-jochen-lempert?_pos=1&_sid=c3deb891a&_ss=r
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3位|Memories of an Unknown Island by Véronique Rolland (Jane & Jeremy, 2022) |
イギリス人写真家、ヴェロニク・ローランによる最新作は、このような時代だからこそ生まれた、見る者の想像力を受け入れ無限に拡張する壮大な作品集です。100部限定。実物をぜひお手に取ってみてください。
https://www.iack.online/products/memories-of-an-unknown-island?_pos=1&_sid=4bd083b0c&_ss=r
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2位|Nigel Shafran: Packages 2012 - 2013 (N/A, 2022) |
こちらは作品集ではなくポスターですが、作家のノートの1ページをもとに制作されたポスターで、彼のクリエーションの核心が垣間見える作品だと思うので入れておきました。店頭限定で販売いたしておりますが、在庫僅かですので気になる方はお早めにどうぞ。額装済みのものも一点ございます。
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1位|Empty Nests by Atsuko Murano Abalos (LibroArte, Inc., 2021) |
栄えある第一位は、今年IACKで個展も開催した写真家、アバロス村野敦子による作品集です。コウノトリの巣という被写体と生態系の面白さ、異国の文化、そして作品の背後に流れる作家の心情が絶妙なバランスでブレンドされており、空(カラ)だからこそあらゆる意味に開かれた作品です。サイン本が再入荷いたしておりますので、この機会にぜひお手元でごゆっくりとご鑑賞ください。
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https://www.iack.online/products/empty-nests-by-atsuko-murano-abalos?_pos=2&_sid=353ccac32&_ss=r
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以上となります。
今年展覧会を開催した作家の作品集が多く含まれているのはもちろん嬉しいですが、第一位も含め、数年前に出版された作品集が多くエントリーしているのはIACKらしい傾向だと思います。
2022年刊:9冊 + 1作
2021年刊:4冊
2020年刊:8冊
2019年刊:2冊
2018年刊:2冊
2017年刊:2冊
2016年刊:1冊
2010年刊:1冊
加えて半数はIACKの定番タイトルとしてご提案させていただいている作品集でした。
いわゆる古典として認識されている作品集ではありませんが、現代作品集の文脈において優れた作品であり、なおかつIACKの活動の核となっている作品なので、それをこのように多くの方々に継続してお手に取っていただけている状況は希望すら感じられます。
どうしても新刊や限定版が優先されるのことが多いので、定番タイトルは手に取るタイミングが難しいかもしれませんが、年の瀬をはじめとした区切りのタイミングで手に取ったり一堂に本棚に加えるのが個人的にはおすすめです。今回ご紹介した新刊と合わせて是非みなさんのコレクションにも加えてみてください。
それでは皆様良いお年を。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
IACK 河野
2022年刊:9冊 + 1作
2021年刊:4冊
2020年刊:8冊
2019年刊:2冊
2018年刊:2冊
2017年刊:2冊
2016年刊:1冊
2010年刊:1冊
加えて半数はIACKの定番タイトルとしてご提案させていただいている作品集でした。
いわゆる古典として認識されている作品集ではありませんが、現代作品集の文脈において優れた作品であり、なおかつIACKの活動の核となっている作品なので、それをこのように多くの方々に継続してお手に取っていただけている状況は希望すら感じられます。
どうしても新刊や限定版が優先されるのことが多いので、定番タイトルは手に取るタイミングが難しいかもしれませんが、年の瀬をはじめとした区切りのタイミングで手に取ったり一堂に本棚に加えるのが個人的にはおすすめです。今回ご紹介した新刊と合わせて是非みなさんのコレクションにも加えてみてください。
それでは皆様良いお年を。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
IACK 河野