森山大道写真集成 (4)：光と影

1972年に『写真よさようなら』で写真を極限まで問い詰め、突き詰めた森山は、その後強烈なスランプに陥ってしまう。そして10年もの時を経て、森山は写真の原点であり現象の根幹をなす「光と影」というテーマに立ち返ることで、ようやくスランプを脱することができた。『にっぽん劇場写真帖』（1968）、『写真よさようなら』、そして本作において彼が辿った探究と挫折、そして復活の軌跡は感動的ですらある。

本書は、デザイナーに町口覚を迎え、印刷と装いを新たに、写真家自身がディレクションに加わって絶版作を復活させる、シリーズ「森山大道写真集成」による新装版。初期の名作を初版当時の画像サイズのまま再現、トリプルトーンの印刷で新生させる決定版シリーズであり、写真家自身による当時の回想、撮影にまつわるエピソード、撮影場所など、貴重なコメントを付して、資料的な側面も充実。

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Title: 森山大道写真集成 (4): 光と影 (Daido Moriyama Photography Collection No.4: Light and Shadow)
Artist: 森山大道（Daido Moriyama）
月曜社 (Getsuyo-sha), 2019
300 x 230 x 23 mm
224 pages
Text in Japanese
First edition
ISBN: 978-4865030761