¥15,800
Landscapes for the Homeless by Anthony Hernandez
アメリカ人写真家、アンソニー・ヘルナンデスによる作品集。
1947年にロサンゼルス生まれたヘルナンデスは、活動当初はストリートスナップ写真家を志していたが、70年代に入ると大型カメラへと機材を持ち替え、撮影者の主観を排した客観的写真表現へと移行する。1975年にジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館で開催され、写真史における転換期になったとされる展覧会「人間によって変えられた風景の写真(New Topographics: Photographs of a Man-altered Landscape)」にこそキュレートされなかったが、現在ではルイス・ボルツ(Lewis Baltz)らと並ぶ「ニュー・トポグラフィクス」の代表的写真家として高く評価されている。
本書は、1988年から1991年にかけて、ロサンゼルスののダウンタウンの端にある高速道路の高架下や空き地の草むらに潜むホームレスの住まいを記録したシリーズを収録。ヘルナンデスは直接的なポートレートの代わりに、衣服や寝具、粗末に作られた家具など、存在の痕跡に焦点を当てており、粗雑な椅子、木の枝に裏返しに吊るされたズボン、ベニヤ板と段ボールで作られた壁は不在の持ち主の代わりに多くを物語っている。撮影当時、街のホームレス人口は約3万人と推定され、危機宣言が出されていたが、さまざまな政策にもかかわらず現在では7万人を超え、ロサンゼルスはニューヨークを抜いてアメリカで最もホームレスの多い都市となっている。
ルイス・ボルツによる序文。
-
Title: Landscapes for the Homeless
Artist: Anthony Hernandez
Sprengel Museum Hannover, 1995
Hardcover with dust jacket, case binding
245 x 245 x 14 mm
87 pages
Text in German & English
First edition
¥15,800 -
Condition: Good/経年並美品
1947年にロサンゼルス生まれたヘルナンデスは、活動当初はストリートスナップ写真家を志していたが、70年代に入ると大型カメラへと機材を持ち替え、撮影者の主観を排した客観的写真表現へと移行する。1975年にジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館で開催され、写真史における転換期になったとされる展覧会「人間によって変えられた風景の写真(New Topographics: Photographs of a Man-altered Landscape)」にこそキュレートされなかったが、現在ではルイス・ボルツ(Lewis Baltz)らと並ぶ「ニュー・トポグラフィクス」の代表的写真家として高く評価されている。
本書は、1988年から1991年にかけて、ロサンゼルスののダウンタウンの端にある高速道路の高架下や空き地の草むらに潜むホームレスの住まいを記録したシリーズを収録。ヘルナンデスは直接的なポートレートの代わりに、衣服や寝具、粗末に作られた家具など、存在の痕跡に焦点を当てており、粗雑な椅子、木の枝に裏返しに吊るされたズボン、ベニヤ板と段ボールで作られた壁は不在の持ち主の代わりに多くを物語っている。撮影当時、街のホームレス人口は約3万人と推定され、危機宣言が出されていたが、さまざまな政策にもかかわらず現在では7万人を超え、ロサンゼルスはニューヨークを抜いてアメリカで最もホームレスの多い都市となっている。
ルイス・ボルツによる序文。
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Title: Landscapes for the Homeless
Artist: Anthony Hernandez
Sprengel Museum Hannover, 1995
Hardcover with dust jacket, case binding
245 x 245 x 14 mm
87 pages
Text in German & English
First edition
¥15,800 -
Condition: Good/経年並美品