Steven Leiber Catalogs
今日のアートディーラー、コレクター、ギャラリストの先駆者とされ、1960年代から1970年代の脱物質化された芸術の形態にいち早く注目していたスティーブン・ライバー(Steven Leiber)が、存命中の1992年から2010年に制作していた52点のディーラー・カタログを252ページにわたり収録した作品集。
当時まだ真新しかったアーティストのアーカイブやエフェメラの分野の専門家として、ライバーは1987年に「スティーブン・ライバー・ベースメント」を開設。コンセプチュアル・アートやその他の前衛的な運動においてエフェメラや紙の資料が重要な役割を持つことに着目し、制作された彼のカタログは、多くの学者やキュレーター、そしてアートコレクターたちにとっての重要なリソースとなった。ウォレス・バーマン(Wallace Berman)による雑誌『Semina』や、展覧会カタログ『Documenta V』(1972年)など、歴史的な出版物やマルチプル作品に敬意を表し、ジョン・バルデサリ(John Baldessari)、リンダ・ベングリス(Lynda Benglis)、レイ・ジョンソン(Ray Johnson)、ルーシー・リパード(Lucy R. Lippard)、アラン・カプロー(Allan Kaprow)、草間彌生、クラース・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、ローレンス・ウィナー(Lawrence Weiner)など、その他多くの作品を含むそのユニークな出版物によって彼の評判は徐々に広まっていった。
ライバーが時に他のアーティスト・ブックのデザインを借用していたことにヒントを得て、本書はソル・ルウィット(Sol LeWitt)が1980年に制作した伝説的な作品集『Autobiography』のデザインを踏襲したデザインとなっている。
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Title: Steven Leiber Catalogs
Editor: David Senior
Inventory Press, 2019
Softcover
254 x 254 mm
252 pages
Text in English
First edition
¥7,500 + tax