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(Velvet Cover Edition) AMS by Seiichi Furuya
1981年に出版された、古屋の記念すべき一冊目の作品集。
1980年4月末、グラーツのフォーラム・シュタットパークで3週間に渡り開催される個展に合わせて現地を訪れていた森山大道に同行し、ふたりは車でアムステルダムへと向かった。世界中から自由と冒険を求めて若者たちが集まるその街はすぐに彼をかき乱し、心を掴み、そして圧倒した。そして古屋は6月から3ヶ月間、高級日本食レストランのウェイターとしてアルバイトをしながら、空き時間を利用して撮影を行ない、レストラン上の小さな屋根裏部屋で写真を現像した。古屋は当初、アムステルダムの街が彼にもたらした感覚の正体をうまく掴むことができず、ある種のトランス状態のようにカメラに全てを委ねたまま、無心でシャッターを切り続けていたという。「しばらくは答えが見つからず、それでもカメラの赴くままに従った。そして最初の数枚の写真を現像した後、私はイライラの原因を特定することができた。それからはカメラに身を任せるのではなく、意識してひたすら撮影するようになった。」本書に収録されたテキストの中で、古屋はこのように述べている。
古屋が働いていたレストラン「利賀」は彼の退職と同時に廃業した。そして古屋はグラーツに戻り、すぐに本書の制作に取り掛かった。
-
Title: AMS
Artist: 古屋誠一(Seiichi Furuya)
Edition Camera Austria, 1981
Velvet hardcover, case binding
246 x 246 x 18 mm
89 pages
Text in German and English
Velvet cover edition
1980年4月末、グラーツのフォーラム・シュタットパークで3週間に渡り開催される個展に合わせて現地を訪れていた森山大道に同行し、ふたりは車でアムステルダムへと向かった。世界中から自由と冒険を求めて若者たちが集まるその街はすぐに彼をかき乱し、心を掴み、そして圧倒した。そして古屋は6月から3ヶ月間、高級日本食レストランのウェイターとしてアルバイトをしながら、空き時間を利用して撮影を行ない、レストラン上の小さな屋根裏部屋で写真を現像した。古屋は当初、アムステルダムの街が彼にもたらした感覚の正体をうまく掴むことができず、ある種のトランス状態のようにカメラに全てを委ねたまま、無心でシャッターを切り続けていたという。「しばらくは答えが見つからず、それでもカメラの赴くままに従った。そして最初の数枚の写真を現像した後、私はイライラの原因を特定することができた。それからはカメラに身を任せるのではなく、意識してひたすら撮影するようになった。」本書に収録されたテキストの中で、古屋はこのように述べている。
古屋が働いていたレストラン「利賀」は彼の退職と同時に廃業した。そして古屋はグラーツに戻り、すぐに本書の制作に取り掛かった。
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Title: AMS
Artist: 古屋誠一(Seiichi Furuya)
Edition Camera Austria, 1981
Velvet hardcover, case binding
246 x 246 x 18 mm
89 pages
Text in German and English
Velvet cover edition